イスラーム農書の世界

世界史リブレット

清水宏祐

2007年12月31日

山川出版社(千代田区)

801円(税込)

ビジネス・経済・就職

中東イスラーム世界では、中国や日本よりも多くの種類の農書が書かれた。土壌の選定からはじまり、地域の事情にあわせて、穀物、野菜、果樹、ハーブなどの栽培法が詳細に書かれた農書は、乾燥地の農業のあり方、塩害などの環境変化への対応法、都市と周辺世界の食糧生産の状況を、われわれによく伝えてくれる。農書や農書の写本をつうじて、事件史とは違う、ゆっくりと変化する歴史の姿をみなおしてみよう。

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