ビザンツの国家と社会

世界史リブレット

根津由喜夫

2008年8月31日

山川出版社(千代田区)

801円(税込)

人文・思想・社会

今から五〇〇年以上の時をへだてて、アジアとヨーロッパがまじわるところにその帝国は存在した。首都コンスタンティノープルの旧称ビザンティウムにちなみ、ビザンツ帝国と今日、呼ばれているその国家は、古代ローマ帝国の正統の後継者としての気概を保ちながら、危機に直面するたびに柔軟に国家機構の刷新をかさね、一千年以上にわたって東地中海に光彩を放ちつづけた。伝統と革新、栄光と哀惜が交錯する千年帝国の歴史を読み解いていこう。

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