
日中戦争と大陸経済建設
白木沢 旭児
2016年11月24日
吉川弘文館
9,350円(税込)
人文・思想・社会
盧溝橋事件に始まり、8年に及んだ日中戦争の目的はいかなるものだったのか。貿易立国路線から生産重視への転換過程に着目。さらに、華北の工業・農業政策の検討から中国占領地における経済開発〈長期建設・経済建設〉の実態を明らかにし、戦争の長期化、総力戦の特質を検証する。日中戦争の重要な側面である大陸経済建設の実態に迫る注目の1冊。 序章 日中戦争の歴史像/貿易国家から生産国家へ(貿易構想の転換ー英米依存体制からの脱却〈日満支経済懇談会/東亜経済懇談会の成立/英米依存をめぐる諸見解/長期建設の現状と見通し〉/輸出入リンク制による貿易振興策〈輸出振興策の形成/輸出入リンク制の展開と帰結〉/戦争の長期化と長期建設〈長期建設の意味/東亜共栄圏と長期建設〉)/華北における経済建設の実態(華北の石炭資源〈華北石炭の特質/生産・供給実績/華北炭鉱の到達点と課題〉/華北の鉄資源と現地製鉄問題〈華北における鉄鉱石/華北現地製鉄問題〉/綿花生産と流通〈中国綿花への期待/中国綿花の生産・流通の実績/綿花収買機構の再編〉/華北農村掌握と農業政策〈農産物増産政策の展開/農家調査に見る華北農業経営〉)/終章 大陸経済建設の帰結
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