
国境を越える農民運動
世界を変える草の根のダイナミクス
グローバル時代の食と農 2
ICAS日本語シリーズ監修チーム / マーク・エデルマン / サトゥルニーノ・ボラス・Jr. / 舩田 クラーセン さやか / 岡田 ロマンアルカラ 佳奈
2018年11月20日
明石書店
2,640円(税込)
ビジネス・経済・就職
新自由主義的グローバル化を背景に、国境を越える農民運動はいま新たな様相を帯びている。20世紀初頭から今日にいたるその歴史的・地理的な全景をとらえ、農民運動どうしやNGO、ガバナンス機構など、多様なアクターが織りなす政治的関係を分析する。 「グローバル時代の食と農」シリーズの刊行にあたって 日本の読者へのメッセージ 謝辞 序章 国境を越える農民運動を理解するための枠組み 第1章 国境を越える農民運動の歴史と多様性 歴史的前例 栄光の30年? 20世紀後半における小農の闘争 TAMと新自由主義の台頭 第2章 国境を越える農民運動内の多様性:階級、アイデンティティ、イデオロギーをめぐる競争 農民層分解に関する議論と「中農」 社会階級分化 TAM内部の階級政治 ビア・カンペシーナにおける農地問題と「門番役」 その他のアイデンティティ政治 イデオロギーの違い イデオロギー分裂によるコスト 結論 第3章 国境を越える農民運動間の階級、アイデンティティ、イデオロギーの違い 農民層分解とアイデンティティ政治 イデオロギー 結論 第4章 国境を越える農民運動の活動領域:国際、全国、ローカルレベルをつなぐ 異なるレベルのニーズに対するバランス 抗議活動のレパートリーと手法の拡散 農に関する知識・知恵の普及と構築 リーダーシップをめぐるダイナミクス 「代表権」の二つの意味 第5章 「私たちを抜きにして私たちのことを語るな」:TAMとNGO、援助機関 TAMとNGO TAMと非政府系援助機関 TAM、NGO、非政府系援助機関の緊張と矛盾 変化するグローバルな援助複合体とその影響 結論:組織形態を越えた対立と協働の関係 第6章 国境を越える農民運動と国際機関 新自由主義、国民国家、そして市民社会の台頭 制度的空間 同盟者 働きかけの対象と対抗相手 分裂と対立、TAMと国際機関の関係 結論 第7章 これからの挑戦 原註 組織の名称と略称 訳者解説 参考文献
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