
帝国のヴェール
人種・ジェンダー・ポストコロニアリズムから解く世界
荒木 和華子 / 福本 圭介
2021年11月18日
明石書店
3,300円(税込)
人文・思想・社会
「帝国」は人種、ジェンダーにおける見えない障壁、ヴェールを土台にして自らを構成している。例えば黒人に貼りつく孤立や苦しみが、白人の側からは不可視のままになっているように。ヴェールに隠された人間の叫びに応答するための、ラディカルな幕開けの書。 まえがき[編者] 序文 人種資本主義(レイシャル・キャピタリズム)序説ーーBLM運動が投げかけた世界史的問い[貴堂嘉之] 1 帝国としてのアメリカにおける人種とジェンダーの交錯 第1章 帝国建設において人種とジェンダーはどのように関係しているのかーーアメリカ帝国主義についての省察[ルイーズ・M・ニューマン(荒木和華子訳)] Column 1 「真の女性らしさ」イデオロギーとアボリショニストによる解放民援助活動[荒木和華子] 第2章 一九世紀アメリカにおけるフリー・ラヴ思想ーーロマンティック・ラヴの理想と結婚制度[箕輪理美] 第3章 黒人女性が経験した人種差別の交差性ーーファニー・ルウ・ヘイマーのスピーチを通して[西崎緑] 第4章 ポストコロニアルからポストヒューマンへーー人種、ジェンダー、種の交差[丸山雄生] Column 2 イヌとヒトの不穏な関係から考える人種と植民地主義[丸山雄生] 2 ポストコロニアリズムの時代におけるジェンダー・セクシュアリティをめぐる運動と批評 第5章 クィア理論入門ーー鍵概念の定義[ニシャン・シャハニ(土屋匠平・荒木和華子訳)] Column 3 ままならない身体、ままならない情動ーージュディス・バトラーの「パフォーマティヴィティ」と「プレカリティ」[五十嵐舞] 第6章 都市での安全ーーインドにおけるゲイ向け観光と世界化のポリティクス[ニシャン・シャハニ(箕輪理美訳)] 第7章 FGM廃絶をめぐる歴史プロセスと新たなアプローチの可能性ーー『母たちの村』とナイース・レンゲテによる「男制」への着目[荒木和華子・土屋匠平] 3 東アジアにおける帝国とポストコロニアリズム 第8章 東アジアにおける「帝国」の構造とサバルタン・ステイトーー韓国と台湾を中心に[陳柏宇] Column 4 ポストコロニアル研究の可能性ーー歴史学からの解説[渡辺賢一郎] 第9章 朝鮮人新聞の歴史からたどる日本と朝鮮の「結びつき」--一九世紀後半から二〇世紀中葉に至るコロニアルな関係、その内実と展開[小林聡明] 第10章 法と人権ーー「治安維持法」から「国家保安法」へ[権寧俊] 第11章 「裏日本」脱却のヴィジョンーー自立共生を目指す新潟の動きをもとに[小谷一明] Column 5 脱「裏日本」の夢を「環日本海」に見た[櫛谷圭司] 第12章 基地引き取り運動とは何か?--無意識の植民地主義からの脱却を目指す草の根の応答[福本圭介] 35 Column 6 私たちが「困難な歴史」とともに生きていくために[川尻剛士] あとがき[編者] 事項索引 人名索引
close

ログイン
Readeeのメインアカウントで
ログインしてください
Readeeへの新規登録は
アプリからお願いします
- Webからの新規登録はできません。
- Facebook、Twitterでのログイ
ンは準備中で、現在ご利用できませ
ん。
X

LINE
楽天ブックスサイト
楽天ブックスアプリ
みんなのレビュー