特殊教育・インクルーシブ教育の社会学

サリー・トムリンソン / 古田 弘子 / 伊藤 駿

2022年12月19日

明石書店

4,950円(税込)

人文・思想・社会

イギリス教育社会学の重鎮が障害者教育を本格的に論ずる本書は、社会学的な視点を用いて、特殊教育やインクルーシブ教育を構成する教育的、社会的、政治的、経済的実践を理解し、それらの変化を分析することを目的とする。日本教育界への示唆も大きい一冊。  凡例  略語一覧 日本語版への序文 謝辞 はじめに  なぜ第2版を出したのか  本書の構成 第1章 教育拡大の社会学  グローバリゼーション  教育拡大に関する理論  教育拡大に関する説明  特殊教育とインクルーシブ教育に関する説明  インクルージョンの定義  説明としてねつ造された無能 第2章 特殊教育・インクルーシブ教育の誕生──イングランド  懲罰的博愛主義  欠陥のある子どもへの教育  専門家と保護者の関心  人種の問題  特別な教育的ニーズ(SEN)の展開  インテグレーションとインクルージョンの創造  カオスと不条理  労働党の政策 第3章 特殊教育・インクルーシブ教育の誕生──米国  公的、私的な問題  強いられた無知  人種を理由に強いられた無知  障害児の統合教育  人種の包含  イニシアティブと抵抗  国の比較 第4章 IQ、能力、優生学  優生学と精神測定  精神測定の使用と濫用  シリル・バートの永遠の影響力  我々はアイゼンクを真剣に受け止めているか?  米国における永続する人種観  新しい優生学?  教育政策への影響  フリン効果 第5章 戦略的に維持される無知  一部の者たちのための卓越性  卓越性は高価すぎる  インクルージョンの内側と外側  悪い行動より多くの代替案  奪われた脳  高い能力  誰が包摂されるのか?誰が排除されるのか?   イングランド   米国   ドイツ 第6章 専門家や政治家の関心事  専門家とは誰のことか?  「精神」科学と心理学の影響  検査とマインドセット  医学の影響  神経科学とより良い脳  問題行動から心の健康へ  教員と学校の労働力  学習支援員とSENのサポート  専門家の影響 第7章 親たちの関心と不平申し立て  両親参加のレトリック  親たちの権利  機能不全家族と教育的最下層階級  マイノリティである親たち  保守党の政策  貧困者と障害者を罰すること  ヘイトと虐待  親たちの期待 第8章 職業における包摂と排除  人的資本論  プレカリアート  ニートであること、失業していること  二重のコードーーイングランドにおける包摂と排除  分権化された国での包摂と排除  ドイツにおける包摂と排除  学校を出た者を対象とした一貫性のない政策  徒弟教育の展望  特別に用意された目的地 結論  社会学の欠陥  無能力の生産  社会移動の見込み  学業達成度が低い者、特別な者と労働市場 監訳者あとがき  索引  監訳者・翻訳者紹介

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