帝都の事件を歩く

藤村操から2・26まで

中島岳志 / 森まゆみ

2012年9月21日

亜紀書房

1,980円(税込)

人文・思想・社会

近代日本の青年たちが、『坂の上の雲』をつかんだ先には、おおきな虚空があるだけだった。日露戦争後、青年たちは「なんのために生きるのか」を自らに問いかけ、悩みを抱えるようになった。そして本郷・東大の周辺に集まった煩悶青年たちは、やがて政治へ目覚めていく。 第一次世界大戦後の好景気、不況、震災は、社会に格差を生み出し、青年たちは鬱屈をさらに深めて、血盟団事件、5・15、2・26などのテロを生む。 森まゆみさんを案内役に、本郷にはじまり東京駅、日本橋、両国、田端、赤坂・・・・・・、東京で繰り広げられた近代史の現場を歩く! 1、煩悶青年を生み出した本郷 2、右翼クーデターは江戸川橋ではじまった 3、東京駅はテロの現場 4、隅田川と格差社会 5、田端と芥川龍之介の死 6、日本橋と血盟団事件 7、永田町とクーデター

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