青年期女性の内的世界

事例にみる分離と喪失

根本 眞弓

2019年10月30日

岩崎学術出版社

4,950円(税込)

人文・思想・社会 / 美容・暮らし・健康・料理 / 医学・薬学・看護学・歯科学

本書は優れて臨床の書である。しかしながら、こころの臨床に携わる人たちに有用な実践の書であるだけではない。青年期女性のこころを理解したいと日頃思い続けている方たちは、読み進めるなかに刮目する機会をたびたび持つであろう。一人の女性が青年期を生きていく、その人には生き抜くことが、いかに困難であり苦悩するものであるか、そうであるがゆえにいかに有意義であるかを確かに知ることができる。本書から、彼女らをどのように理解しどのように支えるかを多く学ぶことができる。読者諸氏がこれから本書を読み進められ、読者自身の青年期女性を見出されていくことをこころから願う。松木邦裕(「序文」より) 序文ーー青年期女性とは誰か(松木邦裕) はじめに 分離体験が青年期女性にもたらすもの 第1部 青年期女性を理解するために 第1章 青年期女性の誕生 第2章 分離によって体験されること 第2部 事例から捉えた青年期女性の分離体験と精神病理 第3章 分離の痛みを回避するために多用された投影同一化 第4章 衝動的行為と行動化による心的苦痛の排泄 第5章 解離・離人化による分離の否認 第6章 分離不安の打ち消し・置き換えとしての「食」と「性」 第7章 母親への取り入れ同一化による分離の否認ーー喪失を味わうこと 第8章 父親同一化による分離の否認と良い対象の取り入れ同一化ーー考えられるようになること 第9章 『西の魔女が死んだ』に見る分離の保留ーー『ためらいの時』が意味すること 第3部 対象関係論的心理療法から捉えた青年期女性の分離体験 第10章 青年期女性の内的世界 第11章 セラピストの機能と技法,そしてそのワークスルー おわりに 達成されたものと未達成に置かれたもの 初出一覧 文献一覧 あとがき 索引

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