心星ひとつ

みをつくし料理帖

ハルキ文庫

高田郁

2011年8月31日

角川春樹事務所

649円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

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(無題)

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2.5 2018年01月28日

吉原で天満一兆庵を再建するのか。神田須田町へつる家を移すのか。澪は決断を迫られた。吉原の翁屋の花見の料理が澪に依頼され、粋を極めた翁屋の常連を唸らせた澪だったが、これを見込んだ楼主伝右衛門から吉原で料理屋をやらないかとの提案であった。しかも援助は惜しまないと言う。澪はこれを断ったのだが、伝右衛門は諦めきれずに、さらには一等地に店を押さえた上での談判である。一方、登龍楼から神田須田町の店を売りに出すことを考えているのだが、下手な相手に譲る気はない。料理人として澪が腕を振るうのが条件で居抜きで買わないかとの申し出があったのだ。しかも売値は、破格の三十両。迷いに迷い、悩みに悩む澪だったが、ここに心強いわれらのおりゅうさんが登場して、締めるべき処を締めて収まるべき処に収まる筋書きだ。 さらに澪に決断を迫るとんでもない問題が持ち上がった。澪が密かに慕う小松原、実は幕府の御前奉行小野寺数馬との婚姻が許されたのだ。澪は己の恋に生きるのか、はたまた料理人の道を選ぶのか、あるいはそれらを同時に満たす道があるのか。

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