江戸味わい帖

料理人篇

ハルキ文庫

江戸料理研究会

2015年10月31日

角川春樹事務所

748円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

身をひさいで得た売り店を繁盛店にのし上げる、いなせな女を描いた「金太郎蕎麦」(池波正太郎)、罪を犯した料理人が長い彷徨のすえ辿り着いた境地を描く「一椀の汁」(佐江衆一)、京ならではの料理を作るべく苦悩する板前と支える女の情実を綴る「木戸のむこうに」(澤田ふじ子)、異母兄弟であり職人同士でもある二人の和菓子対決「母子草」(篠綾子)、豆腐屋の婿になった塚次の困難に対峙する姿が感動的な「こんち午の日」(山本周五郎)、塩梅屋の主人・季蔵のやさしい心遣いと鰯料理の味が沁みる「鰯の子」(和田はつ子)の計六篇を収録。江戸の料理と人情をたっぷりと味わえる、時代小説アンソロジー。

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