ふんわり穴子天

居酒屋ぜんや

ハルキ文庫

坂井希久子

2017年1月31日

角川春樹事務所

638円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

寛政三年弥生。預かった鴬を美声に育てて生計を立てる、小禄旗本の次男坊・林只次郎は、その鴬たちの師匠役となる鴬・ルリオの後継のことで頭を悩ませていた。そんなある日、只次郎は、満開の桜の下で得意客である大店の主人たちと、一方的に憧れている居酒屋「ぜんや」の別嬪女将・お妙が作った花見弁当を囲み、至福のときを堪能する。しかし、あちこちからお妙に忍びよる男の影が心配で…。桜色の鯛茶漬け、鴨と葱の椀物、精進料理と、彩り豊かな料理が数々登場する傑作人情小説第二巻。

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みんなのレビュー (1)

toruo

(無題)

-- 2022年05月12日

前作がとても楽しかったのでかなり期待して借りてみたのだけどやはり面白かった。江戸時代の後半、日本橋で居酒屋を一人で営む美しい女将と、鶯の飼育で一家を養う旗本の次男坊が中心人物。鶯の飼育を通じて大店の主たちとも交流があるという設定なので登場人物がいわば垂直に広げられておりなかなかうまいなと。女将が作る料理がかなり美味そうなところも素晴らしい。次作が楽しみなシリーズ。

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