MaaSが地方を変える

森口 将之

2021年9月18日

学芸出版社

2,530円(税込)

ビジネス・経済・就職

地域の足が危機に瀕する地方こそ、ICTの力で多様な公共交通による移動を最適化するMaaSは有効であり、ニーズや期待が一層高まっている。政策ツールとしてMaaSを活かすことで脱マイカー依存やコンパクトシティを実現し、持続可能な地域を目指す各地の取り組みをレポート。 はじめに 1 都市から地方に広がり始めたMaaS ・コロナが地方交通苦境に拍車を掛けた ・頼みの綱の観光需要が激減 ・量から質への転換の中でのMaaS ・オンデマンド交通が最善ではない ・アプリでないとMaaSではない? ・顔認証というブレークスルー 2 前橋市:マイカー王国からの脱却目指す ※33万人 ・自動車保有率第1位の県都 ・バス改革3本柱 ・「MaeMaaS」命名の理由 ・JR東日本との連携とマイナンバー運用 ・自動運転や顔認証にも挑戦 ・地方都市では異例なデジタル志向 3 富山市:コンパクトシティとMaaSの関係  ※41万人 ・都市経営のためのコンパクトシティ ・アナログMaaSの代表「おでかけ定期券」 ・「歩くライフスタイル戦略」を策定 ・歩いて暮らす生活を楽しむアプリ ・自治体初の顔認証社会実験 4 春日井市:高蔵寺はニューモビリティタウンへ ※30万人 ・移動問題を抱えるニュータウン ・高蔵寺ニュータウンの課題 ・リ・ニュータウンとモビリティブレンド ・自動運転モビリティサービスの実装目指す ・お出かけを促すMaaSアプリ 5 中津川市:定住推進から生まれた交通改革 ※7万人 ・リニアを活かすまちづくりの真意 ・相次ぐバス事業者撤退の中で ・オープンデータで最先端田舎へ ・データ整備を契機とした様々な取り組み ・結果的にはMaaSになっていた 6 京丹後市:UberやVISAも参入する先進地域 ※5万人 ・「200円バス」という革命 ・日本の地域交通で初めてUberを導入 ・鉄道運営会社によるMaaS導入 ・定額制AIオンデマンドサービスも導入へ ・世界での経験を地域に生かす 7 山口市:市民も自主的に参加する交通改革 ※19万人 ・マイカーの長所と短所を明示 ・交通まちづくりへの住民参加を呼びかけ ・コミュニティタクシーとグループタクシー ・パークアンドライドの秘策 ・「ぶらやま」以外もあるMaaS探求 8 東御市:地元企業が取り組んだ地方型MaaS ※3万人 ・地域公共交通の厳しい現実 ・なぜ建材事業者がモビリティなのか ・先端MaaS事業の協定を締結 ・顔認証MaaSへの挑戦 ・利用者の声に後押しされた半年間 9 小諸市:東信地域の交通統合を目指して ※4万人 ・多極型コンパクトシティを推進するが ・従来からMaaS導入を何度か検討 ・東御市の実験を聞きつけて決断 ・ひとつのアプリで東信を統合 ・産学官連携で農業と交通を改革 ・他にもある長野の地方MaaS 10 地方でMaaSを実現するために必要なこと ・自治体のリーダーシップ ・交通網の見直し ・住民への丁寧な説明 ・スーパー・病院との協力・広報 ・スピード感と絶えざる改良 ・広域での協力体制 おわりに

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