ジャーナリズムの国籍

途上国におけるメディアの公共性を問う

慶應義塾大学メディア・コミュニケーション / 日本放送協会放送文化研究所

2015年12月15日

慶應義塾大学出版会

4,180円(税込)

人文・思想・社会

闘うジャーナリズムの苦悩と挑戦 ▼21世紀になり、ナショナルなマス・デモクラシーと共存共栄する歴史を歩んできたジャーナリズムとメディアの公共性は、「国民社会」という発信先を失いつつある。通信・情報分野の技術革新を受けて、メディアの伝達する情報、メディア産業・市場、ジャーナリズム自体がグローバル化し「多国籍化」したからである。   急速に変貌を遂げるメディア状況のなか、ジャーナリズムの国籍性とメディアの公共性は変質を余儀なくされた。本書は10の途上国を取りあげることで、ジャーナリズムの苦悩と挑戦をえぐり出し、これからのわたしたちのジャーナリズム観・市民観を再考する試みである。 序 ジャーナリズムの国籍(山本信人) 1 ジャーナリズムと民主主義  1 フィリピン -- 権利擁護とフォトジャーナリズム  (ヴァイオレット・B・ヴァルデス)  2 台湾 -- オルタナティヴ・ジャーナリズムの展開(劉昌徳)  3 香港 -- 「萎縮」するメディアと「闘う」メディア(山田賢一)  4 エジプト -- 2つの革命と公共テレビ報道  (ディナ・ファルーク・アブ・ゼイド)  COLUMN アジアのメディア状況(山田賢一) 2 ジャーナリズムと統制  5 モロッコ -- 国家主導による公共サービス放送  (ブジアン・ザイド)  6 ナイジェリア -- メディアの透明性と情報公開請求  (バルキス・サイドゥ)  7 メキシコ -- 民主化のための報道  (ホセ・アントニオ・ブランビラ)  8 マレーシア -- 放送メディアの限界と展望  (ロスリナ・アブドゥル・ラティフ)  COLUMN アフリカのメディア状況(田中孝宣)  COLUMN 中南米のメディア状況(斉藤正幸) 3 メディアの越境的展開  9 トルコとヨーロッパ -- クルド語公共放送「TRT6」の誕生:ト    ルコの挑戦と限界(阿部るり)  10 トルコ -- 公共メディアとパブリック・ディプロマシー  (ディルルバ・チャタルバシュ・ユルペル)  COLUMN 中東・イスラーム圏のメディア状況(阿部るり)

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