ブリテン帝国史のいま

グローバル・ヒストリーからポストコロニアルまで

平田 雅博

2021年4月6日

晃洋書房

3,520円(税込)

人文・思想・社会

ブリテン帝国史をめぐる従来のパラダイムを越える「新しい帝国史」を検証して、ポスト「ポストコロニアル」総合を展望する。 これまでのブリテン帝国史研究を支配してきたギャラハー=ロビンソンのパラダイムに果敢に挑戦する「新しい帝国史」やグローバル・ヒストリーの成果を取り入れつつ、これからの課題として、新旧の研究を統合するポスト「ポストコロニアル」総合を提示する。 序 論 いま帝国史とは何か  1 『オックスフォード講座ブリテン帝国史』のパラダイム  2 新しい帝国史のパラダイム  3 評価とコメントから本書の構成へ 第1部 ギャラハーとロビンソンからブリテン帝国史革命へ 第1章 植民地高等文官制度の変遷  はじめに  1 植民地高等文官制度の誕生から帝国主義期まで  2 第二次世界大戦後の植民地高等文官の膨張期  3 海外高等文官制度の再建と終焉  4 植民地統治構造  おわりに 第2章 日英比較帝国主義 第3章 ブリテン帝国史革命の指導者マッケンジー  1 「ブラック・ホール」から免れて  2 ブリテン帝国史革命へ  3 オリエンタリズム  4 ブリテン帝国史への四ネーションアプローチ  5 ヨーロッパ諸国への適用、および比較帝国史  6 『帝国百科事典』と『建築物から見たブリテン帝国」 第2部 グローバル・ヒストリーに向けて 第4章 グローバル・ヒストリーの冒険  1 ウォーラーステイン  2 世界システム論から見た帝国主義  3 ベイリン『アトランティック・ヒストリー』  4 アーミテイジの思想史研究  5 ベイリのグローバル・ヒストリー研究  6 ロス『洋服を着る近代』  7 思想のグローバル・ヒストリーに向けて  8 「私たちのすべてが今やグローバル・ヒストリー史家か」 第5章 英語のグローバル・ヒストリー構想      --アンダーソン『想像の共同体』再読から  1 英語に関する考察の欠如?  2 English,Britainなどの訳語  3 国内の英語、帝国の英語  4 英語のグローバル・ヒストリー構想に向けて 第3部 グローバル・ヒストリーとポストコロニアルの交錯 第6章 新しい帝国史とは何か  はじめに  1 帝国論的転回と新しい帝国史  2 古い帝国史から新しい帝国史へ  3 オリエンタリズムからオーナメンタリズムへ  4 ポストコロニアルとの対話  5 新しい帝国史マニフェスト  おわりにーーそして私たちは 第7章 ポスト「ポストコロニアル」総合に向けて  1 ポストコロニアル研究と新しい帝国史  2 制度からアイデンティティーへ  3 政治から文化へ  4 エリートからサバルタンへ  5 ポスト「ポストコロニアル」総合に向けて  6 ポストコロニアル研究と実証研究とのコラボ 結 論 これから何をなすべきか

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