ロールシャッハ・テスト統計集

数値の比較検討と解釈に役立つ変数データ

西尾博行 / 高橋依子 / 高橋雅春

2017年10月31日

金剛出版

4,950円(税込)

人文・思想・社会

ジョン・E・エクスナーは最も実証的で最も臨床に役立つロールシャッハ・テストの体系の構築を意図し,アメリカにおける主要な5つの学派を比較検討し,信頼性と妥当性のある方式として1974年に包括システム(Comprehensive System)を作成した。 著者らは,包括システムによるロールシャッハ・テストをわが国の健常成人やさまざまなクライエントに試行してきたが,その資料を1986年の原書第2版や2003年の第4版に基づいて修正すると共に,より多くの被検者に包括システムによってロールシャッハ・テストを行ってきている。その経験からロールシャッハ・テストの変数の解釈仮説は,同じようにわが国に適用できるが,知覚の仕方が文化に影響されることを否定できないと考えてきた。 このような経緯をふまえて,本書ではわが国の健常成人400人(男性200人・女性200人)に実施した包括システムによるロールシャッハ・テストに関する変数の詳細な統計値を表と図によって明らかにした。『ロールシャッハ・テスト実施法』,『ロールシャッハ・テスト解釈法』,『ロールシャッハ・テスト形態水準表』に続く,ロールシャッハ・テストの臨床と研究のための統計集である。 本書に示した各種の統計値は,ロールシャッハ・テストを用いる臨床家や研究者が,結果を解釈したり,被検者の数値と比較検討する時,実証的で客観的な資料として活用できる。また,初学者が健常者のロールシャッハ・テスト反応の特徴を正確に理解するのにもきわめて有益であろう。

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