新日露戦争雷撃電光艦隊(1)

コスモノベルス

富永浩史

2011年9月30日

コスミック出版

984円(税込)

小説・エッセイ / 新書

日露戦争の旅順口の激戦において九死に一生を得た帝国海軍少佐広瀬武夫は、その後も順当に出世の階段を登り続けた。一方、ロシア海軍随一の猛将マカロフも、運命の女神の気まぐれによって生き長らえる。マカロフの采配によって戦争を優位に押し進めたロシアは停戦交渉の結果、日本から朝鮮半島の権益を奪取。実質的勝利を収めたロシアは、革命の危機を乗り越えて帝政を存続させ、マカロフの指導のもと腐敗しきっていた海軍の改革を成し遂げた。かたや日本は経済的苦境の中、潜行艇による「電光艦隊」を充実させて防衛強化を画策する。その後も、虎視眈々と日本海の制海権を狙い続けるロシア。三十年の長きにわたる日露の睨み合いの中、老境の広瀬は二度目の首相を引き受け、国難に当たることになる。だが、その二年後、ロシアはついに対馬海峡を越えて侵攻開始。迎え撃つ「電光艦隊」は、ロシア艦隊に向かって出撃した。書下ろし長編戦記シミュレーション。

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