ぶらり平蔵(伊皿子坂ノ血闘)

書下ろし長編時代小説

コスミック時代文庫

吉岡道夫

2010年3月31日

コスミック出版

712円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

旗本屋敷乱入という御定法破りによって、西国・九十九郷へ所払いとなっていた神谷平蔵。公義目付である兄・忠利の許しを得て久方ぶりに江戸へと舞い戻ってきた平蔵は、なんと独り身ではなかった。九十九の郷士・曲官兵衛の一人娘・波津を新妻として伴っていたのだ。神田竪大工町の棟割り長屋に住むことになった平蔵たちだったが、新婚暮らしのその矢先、江戸を襲った大火によって焼け出されてしまう。波乱の幕開きとなった江戸暮らしに途方に暮れる平蔵。だがそんな平蔵に、忠利はある人物の「陰守」を申しつける。焼け出されの平蔵は、破格の手当を示されてやむなく大役を引き受けるが、その警護の相手とは次期将軍と目される御三家の大物だった…。

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