若さま用心棒葵鯉之介(冬の七夕)
書下ろし長編時代小説
コスミック時代文庫
飯野笙子
2011年9月30日
コスミック出版
722円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
水戸家の若さま・徳川専十郎は、光圀公の再来とまで言われる才覚の持ち主で、しかも十一代将軍・家斉の実子。だが、それゆえにお世継ぎ騒動に巻き込まれ、いっそ家なぞ捨ててやるとばかりに無断で出奔、もと水戸藩士の石動勘右衛門が経営する料理屋『志乃井』へと転がり込む。しかしてこの専十郎、敬愛する兄・敬三郎に対する遠慮はあったものの、とかく窮屈な武家社会に飽いていたのも事実。気ままな町家暮らしに胸躍る、まこと風変わりな若さまであった。英明でありながらも世間知らずの専十郎は、葵鯉之介と名を変え、志乃井の用心棒となるのだが…。痛快娯楽シリーズ、ここに始まる。
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