裸足で逃げる

沖縄出身の教育学者（非行を研究）である上間陽子氏が2012年から2016年にかけて沖縄の若年女性を対象に聞き取り調査を行った記録をまとめた書籍。 印象に残った記載： 「土地勘」と良い仕事 「まだなぐられてないのでシェルターは無理です」 「日本語、難しいね、半分もわからなかった」 生徒を見捨てずきめ細かに観察するが体罰も行う教師→「自分を大切にしてくれるひとが、一方では自分に暴力をふるうひとにもなる」将来のパートナーとの関係構築への悪影響 「しーじゃー、うっとう」文化 「美羽も、くるされたみたいなかんじでやってきたよ！」 貧困（格差）と暴力が通底するテーマの本。エピソードは、（「最貧困女子」に出てくるような）本州の不良カルチャーと似ているところもあればそうでないところもあった。 この本を読んでどうアクションするか？について何か方向性があればよかったが、そこを本の中で決めてしまうのは上間氏のやりたいことでもなかったのだろう。

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