中世宇都宮氏の世界

下野・豊前・伊予の時空を翔る

市村 高男

2013年11月7日

彩流社

3,080円(税込)

人文・思想・社会

関東の有力武士宇都宮氏の歴史展開を詳細にたどる! 宇都宮氏は、平安末期より下野一宮二荒山神社の管理・運営権を把握し、発展していった。そして、豊前へ移動した同族、伊予に分立した一族などの活躍で戦国期にも関東・四国・九州の歴史に多くの事績を刻み込んだ。鎌倉前期、宇都宮信房が豊前に移住すると、その子孫は九州各地に根を下ろし大きな足跡を残した。しかし、宇都宮一族本流の城井鎮房らは豊臣秀吉によって近世大名への途を否定され、黒田考高(官兵衛)と激戦の末滅び去った。本書は、関東の有力武士として四〇〇年余の歴史を展開した宇都宮氏を政治動向や社会経済活動に加えて、日光山縁起や主要な城郭跡、寺社、石造物、仏像などから詳細にたどる。

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