
元少年Aの殺意は消えたのか
神戸連続児童殺傷事件手記に見る「贖罪教育」の現実
草薙厚子
2015年8月19日
イースト・プレス
1,430円(税込)
人文・思想・社会
元東京少年鑑別所法務教官が手記の行間から読み解く 「更生システム」の落とし穴と発達障害の可能性 なぜ『絶歌』は「2500日」を描かなかったのか。 私はすぐに本を手に入れると一気に読み始めた。当時の取材内容を思い出しながら、冷静に、かつ慎重に読み進めていったのだが、しばらくたっても自分のなかに残っている疑問符が句読点に変わることはなかった。最も国民が知りたがっている、矯正教育を終えて社会に出てからの「空白の11年間」を埋めるものが、どこにも見当たらなかったのだ。止まっていた私の時計の針が突然、動き出した。(「はじめに」より) 【目次】 第一章 元少年Aが「矯正教育」を描かなかった理由 第二章 元少年Aの「贖罪意識」と「自己肯定」 第三章 元少年Aの「性的サディズム」は矯正されたのか 第四章 元少年Aの「広汎性発達障害」が見落とされた理由 第五章 『絶歌』をめぐる議論を検証する
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