1984年の歌謡曲
イースト新書
スージー鈴木
2017年2月10日
イースト・プレス
997円(税込)
エンタメ・ゲーム / 新書
「田舎」と「ヤンキー」を仮想敵にした“シティ・ポップ”-バブル経済前夜、1984年は日本の歌謡曲においても大きな転回点だった。70年代から始まった「歌謡曲とニューミュージックの対立」は、「歌謡曲とニューミュージックの融合」に置き換えられた。同時に、「シティ・ポップ」=「東京人による、東京を舞台とした、東京人のための音楽」が誕生。それは都会的で、大人っぽく、カラカラに乾いたキャッチコピー的歌詞と、複雑なアレンジとコードを駆使した音楽であり、逆に言えば、「田舎」と「ヤンキー」を仮想敵とした音楽でもあった。1984年、それは日本の大衆音楽が最も洗練されていた時代ー。
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歌謡曲からJポップへ
1984年という年が歌謡曲とニューミュージックの和解と融合、そしてクリエイターが洋楽志向の世代から邦楽志向の世代に代わり後の「J ホップ」が萌芽する結節点であるという指摘と分析はなかなか面白かった。
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