
戦後日本の抽象美術
具体・前衛書・アンフォルメル
尾崎信一郎
2022年10月26日
思文閣出版
8,250円(税込)
ホビー・スポーツ・美術
GUTAI、『墨美』、アンフォルメル旋風、数々の神話に彩られた1950年代の関西の美術を「素晴らしい遊び場」ではなく、欧米に由来するモダニズム美術の一つの臨界としてとらえ直すことは可能か。学芸員生活35年を迎える著者が国内外の数々の展覧会カタログに寄稿した論文を通して、浮かび上がる戦後日本の抽象美術の核心。身体と物質、アクションとタブロー、そしてグローバリズム。多くの作家やコレクター、批評家たちと交流する中で日本の戦後美術の連続と断絶を展覧会によって検証してきた著者ならではの視点による戦後美術史の再検証。 第1部 具体とアンフォルメル 具体 絵画へいたるアクション 具体と山村コレクション アクションの発見ー具体、ポロック、カプロー 具体美術協会を再導入する アンフォルメル その可能性の中心 吉原治良と写真の視覚 堂本尚郎 移動と断絶 第2部 書と抽象絵画 森田子龍と前衛書 書と抽象絵画ー1950年代の二つの実践 書とミニマル・アート 吉原治良と書 須田剋太の絵画 川端実のブレークスルー 第3部 日本の戦後美術 一九五〇年代のキュビスム アメリカの影 身体と場─日本の戦後美術におけるアクション 断絶の連続 戦後日本の抽象絵画 英文目次・解題
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