政岡憲三『人魚姫の冠』絵コンテ集

政岡 憲三 / 萩原 由加里

2017年12月31日

青弓社

3,300円(税込)

エンタメ・ゲーム

1930年代、日本のアニメーション業界でいち早くセル画を導入し、さらには本格的なトーキーアニメーションの制作に取り組み、名作『くもとちゅうりっぷ』(1943年)を作り上げた政岡憲三。「日本アニメーションの父」と呼ばれ、戦後は後進の育成などに力を注ぎ、アニメーション制作から遠ざかったとされていたが、晩年に温めていた構想があった。それが幻のアニメーション作品『人魚姫の冠』である。 『アンデルセン童話集』の「人魚姫」から着想を得た『人魚姫の冠』。政岡自身の手によるその絵コンテやデッサンをフルカラーで所収して、どのような構想から『人魚姫の冠』をアニメーション化しようとしたのかも解説する。 日本アニメーション史上、きわめて貴重な資料の全貌を明らかにする。 映画監督・高畑勲による「わたしにとっての政岡憲三さん」も所収。 はじめにーー政岡憲三とは? 萩原由加里 政岡憲三『人魚姫の冠』絵コンテ 『人魚姫の冠』の絵コンテを読み解く 萩原由加里  1 『人魚姫の冠』とは  2 『アンデルセン童話集』を手がかりにーーストーリーと設定を知るヒント  3 絵本を手がかりにーーさらなるストーリー展開のヒント  4 時代考証ーー政岡が求めた「珍しさ」と「美しさ」を読み解く  5 政岡による独自の物語  6 なぜ人魚姫は昇天できたのか?--「エロス」と「アガペー」の葛藤  7 あとがきにかえて わたしたちにとっての政岡憲三さん 高畑 勲

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(0

--

読みたい

2

未読

0

読書中

0

既読

0

未指定

0

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー

レビューはありません

Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください