
近世政治社会への視座
〈批評〉で編む秩序・武士・地域・宗教論
高野 信治
2017年11月20日
清文堂出版
4,180円(税込)
人文・思想・社会
私たちの生活は権力を持つ(預かる)者の政治のあり方や人々が日々活動する社会の実相に少なからずの影響をうけ、かかる政治と社会は一体的な関係のなかで動く。権力と民、また民相互の諸関係の解明という、著者の総合的な歴史解析の視座からは、秩序・武士・地域・宗教などの様々な事象は繋がりながら、日本近世の政治と社会を成り立たせていることが読み解けよう。 序 第1章 政治秩序と治者認識 領主結集と幕藩制/民族・民衆と戦争/武家政治の専制性・自律性と公共性/「御家」の形成と幕府権力/大名家の「政治」とは何か/大名の「資格」とは何か/譜代藩政治機構の基礎研究/政治文化論としての「藩」言説の意味/武士の治者意識 第2章 近世武士論 武家社会の歴史的意義/武家社会の階層と世襲/平和な時代の「武」/軍制・家の視点からみた武家社会/近世武士の規範義務をめぐって/「月影兵庫・花山大吉」時代の武士たち/一人の武士が生きた時代と社会の総合的復元/近世武士の知行権は形骸化しているか 第3章 地域社会のとらえ方 藩研究と地域史研究の融合を目指して/近世の領主制と行政をめぐって/幕府広域支配の特性は何か/国家・地域・大名の関係/地域史研究と史料編纂/地域領主の地誌編纂とアイデンティティ/史料に語らしめる地域史/「歴史的後遺症」概念 第4章 宗教と規範・いのち 近世の「宗教」も政治・社会を読み解くカギ/政治文化としての為政者の死/権力・宗教観・アイデンティティ/「泰平」と規範/「共生」についての雑感/「いのち」の共同性・社会性をめぐって 終 章 締めくくりに聞いてもらいたいこと -政治社会にみるアイデンティティ・差異化・いのち:藩政と領民ー はじめに/関心事ー自己紹介をかねてー/「政治社会」研究としての藩研究/大雑把な見取り図/近世武士の性格/アイデンティティと差異化/おわりに 結 初出一覧 あとがき
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