タスマニア最後の「女王」トルカニニ

松島駿二郎

2000年9月30日

草思社

2,090円(税込)

人文・思想・社会

19世紀初め、一攫千金の野望を胸に、オーストラリア・タスマニア島に渡ったロンドンの貧しい煉瓦職人ロビンソン。タスマニア人のなかに難なく溶け込んだ彼は、高額の報奨金を得るべく、「フレンドリー・ミッション」を組織し、「融和」の名のもとに原住民の囲い込みに励む。旺盛な好奇心ゆえに彼のミッションの水先案内をつとめた島の少女トルカニニは、はからずもタスマニア人絶滅に加担し、みずから最後のタスマニア人として、波瀾の生涯を終えた。運命的に出会った二人の足跡をたどり、大英帝国に未曾有の繁栄をもたらした植民地政策が引き起こした「楽園の島」の悲劇の全貌を明らかにした異色の歴史読み物である。

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