
ラテン・アメリカ社会科学ハンドブック
ラテン・アメリカ政経学会
2014年11月14日
新評論
2,970円(税込)
人文・思想・社会
本書は、ラテン・アメリカを社会科学的に理解するためのハンドブックである。「マクロ経済の安定と成長」「経済開発の戦略と持続性」「社会的公正」「国際関係」「民主主義の諸相」「社会的排除と包摂」「市民社会と社会運動」「人の移動」という八つの大テーマごとに、経済・政治・社会の重要なトピックをわかりやすく解説してある。ラテン・アメリカ研究を志す人たちのガイドとなるように、各章末には重要な文献のリスト、巻末には「インターネットでアクセスする研究リソース・ガイド」を付した。また、本文中では基礎知識をできるだけ網羅的に扱い、研究のみならず国際交流やビジネスの分野でも役立つものとなるよう心がけた。 編者であるラテン・アメリカ政経学会は、一九六四年、日本とラテン・アメリカの関係性の変化の中で、実務的関心にも応えつつ各国の実情を紹介し、社会科学の手法を発展させ、次世代の研究者を養成することを目的として設立された。会員数は二〇一三年度時点で過去最大の一五〇人に達し、わが国のラテン・アメリカ社会科学研究の中核的組織に成長した。会員は研究・教育者、ビジネス・国際交流・国際協力などの専門的実務者を中心に、将来専門職として活躍することを目指す学生会員、後進の指導にあたるシニア会員で構成され、年齢も研究対象とする国やテーマも多様で、専門性と越境性を兼ね備えた共同研究の場が醸成されている。 本書は、当学会がこのたび創立五〇周年を迎えるにあたって、ラテン・アメリカ研究にさらに多くの若い学徒を誘うこと、また日本とラテン・アメリカの交流の拡大と深化にいっそう寄与することを目的に企画された。「グローバリゼーション」が叫ばれるなかで、わが国のラテン・アメリカ理解はいまだ十分とは言えない。当学会は、ラテン・アメリカと理解しあい、真の協調関係を築く上で、同地域に関する社会科学研究をさらに深めることを使命ととらえ、本書を世に送るものである。 本書が、ラテン・アメリカ社会科学研究のさらなる活性化と、日本ーラテン・アメリカ関係の深化のきっかけになれば幸いである。(浜口伸明 ラテン・アメリカ政経学会理事長/神戸大学経済経営研究所教授)
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