東川町ものがたり

町の「人」があなたを魅了する

写真文化首都「写真の町」東川町

2016年7月20日

新評論

1,980円(税込)

人文・思想・社会

北海道旭川市の南東に位置し、大雪山の麓に広がる東川町は、人口約8,000人の小さな町である。町のどこからも山群の主峰・旭岳(標高2291m)をのぞむことができる。住民たちはまさに大自然のまっただ中で暮らしている。大都会の住人の目には単なる「田舎の町」と映るかもしれないが、その実態は想像をはるかに超える。現在4期目を務める松岡市郎町長は、町のロケーションを次のように説明している。  「東川町は『北の平城京』とも呼ばれている。その理由は、町の北側にあるキトウシ山(457m)から広がる眺望が、平城京の朱雀大路を中心とした碁盤の目状の町づくりと似ているからである。このエリアまでは、中心市街地から車で五分程度でしかない。東西南北がこのような環境下にある町は、全国的に見ても稀有であろう」  「北の平城京」、唐突に聞こえるかもしれないが、実際にキトウシ山からこの町を眺めたことのある者は「確かに!」と納得するはずだ。この町に暮らす人々は、こうした「稀有」な環境に誇りをもっており、その誇りが「町の元気さ」として現れているのかもしれない。  東川町では常に、大雪山、写真甲子園、クロスカントリースキー、木工クラフト、君の椅子、東川米、ひがしかわワイン、温泉、株主制度、町立日本語学校といった言葉が飛び交っている。本書ではこれらの言葉をキーワードに、ここで行われている「町づくりの仕掛け」を、人々の暮らしぶりとともに伝えていく。読者のみなさまに、「北の小さな町でこれほどのことが行われているのか」という驚きとともに、人生を変えるチャンスを提供できればと思う。  松岡町長はまたこの町を、「旭川空港と旭山動物園に日本一近い町」とも語る。そのためか、国内外から多数の人々が視察に訪れている。事実、町中で若い外国人とすれ違うことがとても多い。その訳は……本書を読んで確かめていただきたい。(新評論編集部)

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