四日間の奇蹟
宝島社文庫
浅倉卓弥
2004年1月31日
宝島社
759円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
第1回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞金賞受賞作として、「描写力抜群、正統派の魅力」「新人離れしたうまさが光る!」「張り巡らされた伏線がラストで感動へと結実する」「ここ十年の新人賞ベスト1」と絶賛された感涙のベストセラーを待望の文庫化。脳に障害を負った少女とピアニストの道を閉ざされた青年が山奥の診療所で遭遇する不思議な出来事を、最高の筆致で描く癒しと再生のファンタジー。
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定番ともいえるベタ設定をうまいこと利用して、うまいこと組み合わせた作品。
主人公の指をなくしたピアニスト、サヴァン症候群の天才少女、これだけでも「レインマン」ばりの面白さにもかかわらず、そこに素敵な女性が現れて、しかも実は彼女は主人公に恋焦がれていた、という設定だからもう大変。しかも、さらにさらにまさにタイトルどおりの「四日間の奇蹟」。これらの定番ともいえるベタ設定をうまいこと利用して、うまいこと組み合わせた作品。 脳と心って、どうなってるんだろうねぇ。昔のエジプト人は、脳ってのは、鼻水を作る臓器と考えていたという。なので、ミイラには脳がない。そのころから、心ってのはやっぱり心臓の辺りにあるもの、って考えられていたのかなぁ。もしくは、実態のない何か?死んだ後の体重は、死ぬ前の体重よりちょっと軽くなる、というのもよく聞く話。実際、モノを考えているのは脳なんだろうけど、なんで物質のカタマリである脳がいろいろ考えたり感じたりすることができるか、なんとも不思議ですなぁ。。ただ、ニューロン間のシナプスで電気信号により伝達物質が受け渡されるだけなのに。。と、いったことを考えさせられる作品でもあり、話の構成上、実は奇蹟が起きていたわけではなく、単に解離性同一性障害である可能性も示唆されている辺りもこの作品をSFファンタジーに終わらせない要素である。
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onochin
息切れと言うより…
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