キャズム
ハイテクをブレイクさせる「超」マーケティング理論
ジェフリー・A.ムーア / 川又政治
2002年1月31日
翔泳社
2,200円(税込)
ビジネス・経済・就職
ドリームキャスト、PC98、レーザーディスクはなぜ、市場から消えたのか。すべての答えは、ハイテクの落とし穴キャズムにあった。
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ハイテクマーケティングの古典
ハイテクマーケティングに限らず、市場における個人キャリアを考える上でも参考になる。 ・イノベーターはとにかく新しい技術を好む。コアプロダクトに多少問題があっても、コアコンセプトさえ革新的であれば、自分でコアプロダクトの問題を解決して使えるようにしてしまい。 ・アーリーアダプターは新しい技術による非連続な革新を実現したい開拓者。 ・アーリーマジョリティは、競合が利用している安定した技術を用いて業務改善を行いたい。ホール・プロダクトを採用し、またそのホール・プロダクトにはマーケットリーダーの安定して市場競争力がある価格のコアプロダクトが組み込まれているとよい。 ・レイトマジョリティは価格重視。 ハイテク製品のマーケティングと、ハイテク技術開発者のマーケティング(≒セルフブランディング?)は似たようなものになるのか。製品は一回失敗したら終わるけど、人材は再挑戦できるので、スーパーセットかな。 ・ターゲットセグメントを明確に定める ・小さな魚が支配できる程度の適切な大きさの池を選ぶ。要はニッチ市場。 ・ターゲットセグメントでの課題を解決できるホールプロダクトを定義する。コアプロダクトに拘って課題を解決できないのでは意味がない。 ・コアプロダクトやそれ以外に自分たちが持っていないものはパートナリングで解決 ・ハイレベルパートナリングは公式の窓口に絞るべきで、深い絆は担当者間で築かれる ・製品のポジショニングを明確にする ・エレベーターピッチが代表例。ブレない明確な価値を2ステートメントで語る。推したい点のみを強調し、できること全てを書くことで焦点をぼかしてしまわないよう ・メインストリームでの成功はホールプロダクトにかかっており、メインストリームで大きく成功したからと言ってコアプロダクトの開発者がその称賛・報酬の大部分を得るに値するわけではない。初期市場での成功はコアプロダクトの良しあしによるので、その部分に対するリターンを要求する正当性はある。 ・キャズムを超えるためのホールプロダクトR&Dは、技術ではなく、市場や人間の習慣・習性を観察するところから始まる。ホールプロダクトR&Dは、その後SREやDev&Opsと呼ばれて体系化されていくものに近い。
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