猫と竜と冒険王子とぐうたら少女

アマラ

2017年1月31日

宝島社

1,320円(税込)

小説・エッセイ

一匹の火吹き竜が、魔法を操る猫たちと暮らしていた。竜は、この森で猫に育てられたのだ。竜の寿命は永い。兄弟猫はとっくに眠りに就き、その子猫が育ち、また新たな命が生まれる。永きにわたり森の猫を守り育てる人間嫌いの竜を、猫たちは「羽のおじちゃん」と呼び、人間は畏怖と敬意を込めて「猫竜」と呼んだ。森の猫は大きくなると、縄張りを求めて巣立っていく。その中には、人間と暮らす猫もいるのだ。冒険の旅に出た王子と、師匠の黒猫。孤児院に住むものぐさ少女と、少女に魔法を教える白猫。冒険者ギルドの看板猫になったのもいる。そして森では、今日も竜が子猫に守りを教えている。これは、猫と竜と人間の、温かくて不思議な物語。

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