こころのかけら

夕なぎの街

富士見ファンタジア文庫

渡辺まさき

2002年9月30日

富士見書房

616円(税込)

ライトノベル

今日も居酒屋「夕凪」には、さまざまな人が集う。酒で一日の仕事の疲れを癒すもの、ただただ黙々と酒を飲むもの、ちょっと気の利いた肴で、陽気に酒を飲むもの。そんな夕凪で働く青年コウのもとにあらわれた、艶やかな黒髪の女性。酒を水のようにあおり、次々と酒瓶を空にしてゆくその女性の、眼鏡の下に隠された瞳は真紅の色をしていた。店長のケガが原因で、夕凪に逗留することとなったその女性は、自分は呪医だと名乗ったー。ミステリアスな女性、シーラとのふれあいを描いた「硝子の杜」。公認魔術士にあこがれる少女サクヤとコウの出会いを描いた「黄金の蜂蜜酒」。そしてシーラ、サクヤ、コウ、サヨリの物語が有機的に結びつく表題作「こころのかけら」を収録した。珠玉の短編集。

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