魔法遣いに大切なこと(1)

富士見ミステリー文庫

枯野瑛 / 山田典枝

2003年3月31日

富士見書房

550円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

心地よく揺れる、列車のリズム。常緑樹のカーテンが途切れたその向こう、一瞬で蒼い風景がユメの瞳に飛び込んできた。「海…」思わず、感嘆が漏れる。ここしばらく、慣れない東京の喧騒に囲まれていた少女は、広い空と海を懐かしく感じた。故郷を思い出し心の中で呟く。きっと上手くできる!魔法遣いを目指して上京した少女・ユメ。彼女が師事する小山田の事務所に持ち込まれた依頼は、祖父の失われた形見を捜してほしいというものだった。ユメは依頼人とともに、遺産が隠された旧家へと向かう。あなたもユメと旅に出ませんか。

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