明日になれば

シルエット・ディザイア

クリスティン・ジェームズ / 増村早紀

1997年1月31日

ハーパーコリンズ・ジャパン

651円(税込)

小説・エッセイ / 新書

イザベル・グレイはセクシーな肢体と安定した演技力で連続ドラマ『明日になれば』の悪女役として人気の女優だ。ある日、撮影スタジオに現れた男性を見て、イザベルは愕然とした。マイケル・トレイナー。十年前に恋に落ちた相手。そして、かわいい娘の父親…。マイケルは十八歳だったイザベルの心をずたずたに引き裂き、彼女の妊娠を知らずにニューヨークに去ったあと、人気俳優となっていた。その彼が、今度はイザベルの共演者としてふたたび現れたのだ。以前より魅力的なマイケルに会って、動揺しなかったと言えば嘘になる。そして、彼がジェニーの存在を知ったらと思うと…。でも、彼と同じシーンはないし、無視すればすむことだ。そう考えて安心していたのに、突然脚本が変更されるなんて!しかも、いきなりマイケルとラブシーンを演じなくてはならないのだ。わたしはプロの女優よ。そんな意気込みで始めたマイケルとのキスは、いつしか本物のキスに変わっていた。

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