真夏の恋の物語（’96）

いまや国際的に名を知られた美人ファッションデザイナー、ファンシー・ハート。長い間野心と才能に駆り立てられて走り続けてきた彼女だったが、ある日ぴたりと足を止めた。そして初めて後ろを振り返った。故郷の母の死を電話で知らせてきた、少女のころの恋人、ジムの声を聞いたときに…。（欲しいのはあなただけ）。資産家である父親の人形でいることに飽き足らず、ささやかながらギフトショップの経営を始め、自分の足で歩きだしたケリー。二十七歳の誕生日に、およそ場違いなカントリーウエスタンのダンスクラブにくりだし、店のオーナー、タッカーと踊る。そして目に青あざをつくるはめに…。（恋のダンス、ダンス）。弁護士試験を目指しながら、リムジンのお抱え運転手として働くエヴァのボスは、“氷の男”と異名をとる金融界の鬼才、ニック・バウワーだ。いくら憧れても、彼の氷を溶かすことなど自分にはできないと思っていたエヴァだったが、挑戦してみる機会が訪れた。二日間のラスト・チャンスだ。（四十八時間の誘惑）。