看護師失格?

認知機能が低下した患者をめぐる看護師の面談録

小林 雄一 / 立神 粧子

2021年8月24日

メディカ出版

1,980円(税込)

医学・薬学・看護学・歯科学

救命救急病棟で勤務する看護師の世良さんはある日、外傷性くも膜下出血と前腕骨折で入院したアルツハイマー型認知症の患者さんを担当した。手術前日の患者さんはソワソワして、何度説明しても、いくら巻き直してもシーネ固定を外す。それでも世良さんは根気強く対応していた。七度目のシーネ固定も嫌がる患者さん。シーネを外す患者さんをとめようした手は強く振り払われ、「バカにしやがって」という言葉とともに外されたシーネは世良さんの顔に直撃。感情を抑えられなくなった世良さんは「もう知るか!」とシーネを床に投げつけて病室を飛び出してしまう。スタッフステーションに戻っても「何回言ったらわかるの!あのわからずや!大っ嫌い」と思いをぶちまけ、周りは騒然…。「口をはさむようですが、いいですか?」そう声をかけたのは、病棟研修会の講師として来ていた脳神経外科病棟の看護科長だった。「みなさん、患者さんは認知症ですよ。どうか落ち着いて、冷静さを失わないで」その後、予定時刻を過ぎて開催された病棟研修会。「せっかくの機会ですから、さきほどの患者さんの事例をみなさんで検討してみませんか」そういうと科長は、“神経心理ピラミッド”を用いて今回の事例を検討しはじめた。看護師失格?認知機能が低下した患者をめぐる看護師の面談録。

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