ひと目でわかる向精神薬の薬効比較(2003)

エビデンス・グラフィックバージョン

稲田俊也

2003年4月15日

じほう

3,080円(税込)

医学・薬学・看護学・歯科学

向精神病薬の代謝酵素の一つであるCYP2D6の酵素活性欠損者の頻度は日本人では1%にも満たないのに欧米人には約7%にみられます。また、3級アミン3環系抗うつ薬やジアゼパムの代謝に関与するCYP2C19の酵素活性欠損者の頻度は欧米人が約3%であるのに対し、日本人には約20%にみられます。代謝酵素活性にもこのような違いがみられるように、海外文献で示されている向精神薬の有効性のデータが必ずしも日本人の精神疾患患者に同じようにあてはまるとは限りません。日本人の治療には日本人のエビデンスに目を向けて治療に取り組むべきです。2003年版は、わが国における向精神薬のエビデンスの全貌をランダム効果モデル・相対リスクでグラフ表示したものです。

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