NPOは何を変えてきたか

市民社会への道のり

川崎あや

2020年5月21日

有信堂高文社

2,200円(税込)

ビジネス・経済・就職

NPO(民間非営利組織)はどのように誕生し、どのように変化し、どのように社会を変えてきたか。NPOには、様々な機能がある。社会に役立ちたいと思う人にボランティアとして活動の機会を提供するのもNPOの機能であろうし、退職後の第二の人生を地域に関わりたいと思う人たちの受け皿としての機能もある。「困っている人を助ける」という機能ももちろんある。さらに子育て中の親たち、介護をしている家族、様々な困難を抱える人たちが、当事者どうしの共通体験をもとに共感しあい情報交換できる場としての機能などもある。そうした様々な機能をもつのがNPOであるが、NPOには社会を変えていくという重要な機能があるのだということを理解してほしい。(「まえがき」より) 主要目次 序 章 学生が社会とつながるー自由ラジオ、ワーカーズ・コレクティブ、選挙、市民活動の情報センター   第1章 発展する市民活動の真っただ中でーNPO・NPO法人が認知された一〇年間 第2章 市民自治とNPO-NPOを通して描いた市民社会  第3章 中間支援組織の役割を問うー中間支援組織によるNPOの社会変革支援  第4章 様々な形での社会変革と公益創造ー市民事業・協同労働・ソーシャルビジネス  第5章 NPOによる政策提案ーNPOの先駆的活動が社会システムをつくる  第6章 子どもの命と人権を守るー変わらなければならないのは大人と社会  第7章 生活困窮者支援ー複合的な課題を抱える人たちを包摂できる社会をつくる  第8章 NPOは行政の下請けではないーNPOと行政の関係を問い直す  第9章 生き方としてのNPO-自己実現とジェンダー 第10章 父の介護からわかったことー介護生活を支えてくれた人たち  第11章 市民社会をめざしてー分断を乗り越える市民力

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