報道圧力 官邸VS望月衣塑子

臺 宏士

2020年4月22日

緑風出版

1,980円(税込)

人文・思想・社会

「あなたに答える必要はありません」。菅義偉・内閣官房長官は望月衣塑子東京新聞記者の質問にこう言い放った。官房長官記者会見で、望月記者は歯に衣着せぬ物言いで質問をぶつけ続けている。その一方で、その質問内容をめぐって、東京新聞(中日新聞東京本社)は、首相官邸から何度も抗議の申し入れを受けていた。長期化する安倍政権下で起きている、望月記者への質問妨害、「面前DV」、「いじめ」。腰が引ける内閣記者会。官邸が東京新聞に行った9件の申し入れはどんな内容だったのか。本書では、官邸が苛立ちを見せた「望月質問」についての東京新聞への申し入れを、時系列にそって検証。政権による報道圧力、メディアの自殺行為ともいえる記者クラブの対応など、報道の危機の現状に肉薄する。

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