オペラの館がお待ちかね

室田尚子

2012年5月31日

清流出版

1,980円(税込)

エンタメ・ゲーム

あなた様をお待ちしておりました。当館では、切符の買い方から困った時の対処法、作品の解説から見どころ、オペラの舞台裏まで、このわたくしめが、あなたの手をとって、心をこめて、ご案内させていただきます。

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Readeeユーザー

(無題)

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2.8 2018年01月29日

オペラの入門書ではあるのだが、本書の印象を決定付けているのが、表紙と本文イラスト。漫画家の桃雪琴梨によるものだが、何やらかつてのベルバラを思い起こさせるタッチ。ま、最初からお嬢様、奥様を読者対象にしているのだから、これです良いのでしょう。私など手にとっただけで気恥ずかしさが先立ちます。さらには著者が「室田尚子ならではの解説書」とするために、オペラの館には様々な部屋があって、イケメン執事が皆様をご案内していく、という趣向ですからね。 内容は切符の買い方、困ったときの対処法から、いい席はどこ? 服装はどんな? 作品別の聴きどころ、見どころまで、丁寧に教えてくれます。 また、この館には10の部屋があり、まずは、これを知っていればOK!という名作を詳しく解説します。「道ならぬ恋におぼれてみたい」人には「禁じられた愛の部屋」。「イケメンと付き合いたい」という人には「困った男の部屋」。 他にも、「詐欺師と泥棒たちの部屋」、「美人薄命の部屋」、「怖い女の部屋」など貴女のお望みのまま。 また、オペラという料理ができるまで、すなわち舞台裏を案内してくれるキッチンのコーナーも楽しめます。オペラの企画は公演の二、三年前に決定。総勢百人もの人を動かすオペラではそれくらいの時間が必要。装置、衣裳、照明、振付けなどスタッフが決まるのが一年と少し前。キャストのオーディションは公演の一年半前から始まり、全員の決定は一年前とか。そこから歌手たちの個人稽古。公演二ヶ月前にはアンサンブルの稽古。そのころから暗譜を始め、立ち稽古が始まる1〜1ヶ月半前には全員の頭に入っていなければいけません。演出家主導のピアノ舞台稽古を経て、オーケストラ付き舞台稽古。そして最終通し稽古となります。本番を迎えるまでには、なかなか大変。こんな舞台裏も知ってオペラを見れば、もっと楽しめそうです。は

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