分解する

リディア・デイヴィス / 岸本佐知子

2016年6月20日

作品社

2,090円(税込)

小説・エッセイ

リディア・デイヴィスの記念すべき処女作品集! 「アメリカ文学の静かな巨人」のユニークな小説世界はここから始まった。 話  オーランド夫人の恐れ 意識と無意識のあいだーー小さな男 分解する バードフ氏、ドイツに行く 彼女が知っていること 魚 ミルドレッドとオーボエ 鼠 手紙 ある人生(抄) 設計図 義理の兄 W・H・オーデン、知人宅で一夜を過ごす 母親たち 完全に包囲された家 夫を訪ねる 秋のゴキブリ 骨 私に関するいくつかの好ましくない点  ワシーリィの生涯のためのスケッチ 街の仕事 姉と妹 母親 セラピー フランス語講座 その1-- Le Meurtre 昔、とても愚かな男が メイド コテージ 安全な恋 問題 年寄り女の着るもの 靴下 情緒不安定の五つの徴候 訳者あとがき

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toruo

(無題)

-- 2022年05月12日

アメリカ文学界の静かな巨人とか帯にあってどんなもんかということでデビュー作のこの短編集を。知らなかったけどポール・オースターの別れた奥さんなのね。 数行のものから数ページのものまで、予想したよりオーソドックスな作風で前衛っぽいのが少しだけ。 表題作は彼女と別れた男が付き合っていた時期の費用対効果を考え出すのだがそうやって理屈で割り切ろうとすればするほど思い出や悲しみがつのっていく、というもので話の転換のスムーズさが見事。そういうシリアスなものに例えば、下手くそなフランス語講座の描写〜作者は高名な英仏翻訳家でもあるらしい〜のユーモラスな作品などが適度にはさまっていい具合。機会があれば長編も読んでみたいと思った。

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