うたうおばけ
くどうれいん
2020年4月27日
書肆侃侃房
1,540円(税込)
小説・エッセイ
失恋してラーメン屋に喪服でやってきたミオ、「ビニニでもバナナ」と大発見したのんちゃんとゆーきちゃん、暗号でしか告白できないスズキくんなど個性的な「ともだち」がぞくぞく登場!「web侃づめ」の大人気連載に大幅増補の全39編。おだやかにかわいい百鬼夜行。
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まつばら
(無題)
エピソードをひとつ読むたびに心がざわっとくすぐられる感じ。甘酸っぱいようなほろ苦いような一言では言い表せない感情。れいんさんの紡ぐ言葉には優しさと温かさがある。表現のひとつひとつが可愛くて愛おしい。周囲の人たちとのやりとりが常に真っ直ぐで、受験期の失敗や彼氏との別れ話のエピソードでさえ悲壮感なく温かさをまとって描かれている。温かい人の周りには、他人の温かさも集まってくる。自分にもあんなことあったな〜という共感と、自分もあんな経験したかったな〜という共感。もう一回10代やり直したいな〜と思っちゃうんだけど、自分の人生まだ終わってないだろと諭されるこの感覚。 「あこがれの杯」は涙がほろりと。焦るよ焦る、間に合わなかった…と何度思ったことだろう。「お待ちしていますから大丈夫ですよ」の一言にこんなに救われるとは。 帯「人生はドラマではないがシーンは急に来る」 後書き「気がつかないだけで、わざわざ額に入れて飾ろうとしないだけで、どんな人の周りにもたくさんのシーンはあるのだと思います。ハッとしたシーンを積み重ねることで、世間や他人から求められる大きな物語に呑み込まれずに、自分の人生の手綱を自分で持ち続けることができるような気がしています」 れいんさんの人生は色鮮やかでみずみずしくて素晴らしいなぁと思っていたわたし。後書きに勇気づけられ、急に来るらしいシーンを今まで見送ってきてしまったが、これからは見逃してたまるかと思った。 おすすめ→ 岩手の人。可愛いもの好きな人。感性磨きたい人。 わざと引いた視点から物事を見て面白がっちゃう人。
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