
【POD】【大活字本】近代作家による王朝物文学選(一)-古代〜中世の説話等を素材にした物語
響林社の大活字本シリーズ
室生犀星 / 堀辰雄
2017年1月31日
響林社
3,300円(税込)
小説・エッセイ / 人文・思想・社会
近代作家による王朝物文学選の第1巻目は、 室生犀星の『犀星王朝小品集』から7篇 (姫たちばな/玉章/野に臥す者/荻吹く歌/花桐/舌を噛み切った女またはすて姫/津の国人)、菊池寛の『新今昔物語』等から3篇(大力物語/女強盗/俊寛)、堀辰雄が今昔物語に材を取った「曠野」を収録。
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(無題)
堀辰雄 曠野 芥川龍之介で似た物語があったからか、折口信夫の死者の書のインパクトが強すぎたせいか、同じ王朝文学でもこちらは淡い印象だけを残して読み終わってしまった。 零落したお姫様の哀しい行く末。 こういったお姫様を後世の人間は悪く描きがちであるが(芥川とか)、その時代背景や各人ののっぴきらない事情や心情などに全く忖度しない考えは、お市の方や常盤御前を後世の価値観で批判するのと同じで全くナンセンスであると思う。 堀辰雄の描き方は泡泡として、切なく物哀しい。一人の愛する男性をひたすら愛しく想い焦がれ続けた姫の哀れな末路。 女性を芥川の「六の宮の姫君」のように仏教の心などで責め立てたりしていないところがむしろゆかしく、なんとも平安っぽく感じる。
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