タテマエ・ホンネ論で法を読む

柴田 光蔵

2017年7月10日

現代人文社

3,080円(税込)

人文・思想・社会

難解な社会的制度である法との付き合いかた、法の作法をどのように修得すればよいのか。そのひとつの方法が「タテマエ・ホンネ論」である。日本の法文化や古代ローマにおけるタテマエ・ホンネを例にとり、「タテマエ・ホンネ」の世界を紹介、様々な法現象からその使い分けを解説する。 はじめに 第1部 タテマエ・ホンネの世界  第1章 「タテマエ」と「ホンネ」の群像  1 「タテマエ」と「ホンネ」という言葉を巡って  2 身の回りの世界における「タテマエ」と「ホンネ」  3 「各論」から「総論」へ  4 「タテマエ」と「ホンネ」の構造  5「論理的な言い回しおよび通俗的な言い回しの世界」における「タテマエ」と「ホンネ」  6 「外来語系の対比例」  第2章 日本の法文化における「タテマエ」と「ホンネ」  1 発想の出発点  2 「タテマエ」・「ホンネ」を見抜く複眼的レンズ  3 歴史に見る法の継受  4 天皇制の構造  第3章 古代ローマにおける「タテマエ」と「ホンネ」  1 タテマエとホンネのギャップ  2 奴隷の歴史  3 家子と家長  4 婦女  5 ローマ法解析のための2つの「プリズム」  6 公法・政治の分野でのタテマエ・ホンネ  7 おわりに  第4章 「タテマエ・ホンネ論」の背景  1 筆者の個人的事情  2 「京のぶぶ漬け」の話  第5章 「タテマエ」と「ホンネ」の位置関係  1 はじめに  2 一種の「便法」  3 一点突破型と複眼型  4 タテマエ・ホンネの外国事情  5「タテマエ・ホンネ」の間柄 第2部 タテマエ・ホンネの使い分け  第1章 複眼的観察法のすすめ  1 はじめに  2 複眼的観察法  3 「タテマエもどき・ホンネもどき」  4 法の世界  5 痴漢事件に見るタテマエ・ホンネ  6 民事法の世界  第2章 「表」と「裏」、「外」と「内」で考える  1 「行動・事物」の背後を見抜く  2 「表」と「裏」  第3章 「形・形式・型」としての「法」  1 法の分野に絞って考える  2 「法」という字  3 法はタテマエ  4 法の属性としてのタテマエ性  5 タテマエとホンネの「分裂現象」  6 「形容詞型」の対比例  第4章 「法の世界」における「タテマエ」と「ホンネ」の対比図式(1)  1 「法」の周辺  2 「法」の種別  3 支配関係・力関係  4 法・規範・ルールへのスタンス  5 対人関係  第5章 「法の世界」における「タテマエ」と「ホンネ」の対比図式(2)  1 人を巡る法におけるタテマエ・ホンネ  2 民事法におけるタテマエ・ホンネ  3 刑事法におけるタテマエ・ホンネ  4 裁判を巡るタテマエ・ホンネ  第6章 「経済・政治の世界」における「タテマエ」と「ホンネ」  第7章 「自然科学の世界」における「タテマエ」と「ホンネ」 [コラム] 裁判外紛争処理手続における「ホンネ」1,2 ホンネがリードする調停 タテマエとホンネが融合した「訴訟上の和解」 あとがき

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