郵便配達夫シュヴァルの理想宮

岡谷公二

1992年9月1日

作品社

2,456円(税込)

人文・思想・社会

くる日もくる日も32キロもの道のりを歩く僻村のしがない郵便配達夫シュヴァル。この平凡な男の脳裏にとほうもない夢想が巣くっていたなどと、誰が想像しただろう。時は19世紀末、万国博覧会が人々に「世界」を夢見させたころ、シュヴァルの夢想は奇怪な宮殿として醗酵しはじめていた。そして43歳のある日、彼は配達の途中で一つの奇妙な石につまずく。石をみつめてシュヴァルは決心した。「自然がこれだけのものを与えてくれるのなら、私は建築家に石工になろう」。-そしてその日から、郵便配達をこなしながらの、33年間にも亘る営営とした石の宮殿づくりが始まった。しがない郵便配達夫に巣くった、とほうもない夢想の物語。

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