
ピカソと人類の美術
大高保二郎 / 永井隆則
2020年4月10日
三元社
5,830円(税込)
ホビー・スポーツ・美術
21世紀を迎えても生き続ける巨匠、ピカソ芸術の本質とは何か? あらゆる時代、あらゆるジャンルの芸術に挑戦し、革新し、変貌を続けたピカソ。 その創造力、生命力、冒険を国内外の精鋭が語り尽くす。 大高 保二郎 まえがき ピカソの変身とスタイルの変貌ー過去の巨匠との対話、挑戦からコラボレーションへ 9 総論 大高 保二郎 ピカソと人類の美術 過去との対話・模倣と創造 23 第1部 制作の論理 河本 真理 ピカソ/剽窃/コラージュ 〈造形的インターテクスチュアリティ〉の論理 75 松井 裕美 ピカソの「空想美術館」 「恣意的な記号」の射程から生まれるメタファーの意味をめぐって 105 孝岡 睦子 パブロ・ピカソの作品における層と時間 136 永井 隆則 セザンヌに変身するピカソ 161 久保田 有寿 パブロ・ピカソとモノクローム 《ゲルニカ》の無彩色表現の意味と機能をめぐって 181 第2部 過去との対話 模倣・剽窃・引用・参照・改作 1・ピカソと巨匠たち 松田 健児 ピカソのプラド美術館での模写 反アカデミズムへの転機 211 ロランス・マドリーヌ(訳・松井 裕美) ピカソとアングル 237 東海林 洋 「悪魔祓いの絵」再考 ピカソ《アヴィニョンの娘たち》におけるゴーギャンと黒人芸術の役割 266 2・ピカソとプリミティフ美術 大久保 恭子 境界侵犯者としてのピカソ プリミティヴィスム(primitivisme)の視点から 292 安發 和彰 ピカソとカタルーニャ・ロマネスクの聖母木彫像 ゴゾル(一九〇六年夏)における造形表現の追求 314 塚田 美香子 ピカソの地中海文明へのまなざし 古典的表現とキュビスム技法に見る古代ギリシアの陶器画の影響 339 カテリナ・ザッピア(訳・桑原 夏子) 「八歳で私はラファエロだった。子供のように描くためには、一生かかった」 ピカソとイタリアの古代美術の影響 362 第3部 同時代のピカソとの交感 天野 知香 ピカソとマティス 一九三〇年代における挿絵、版画作品を中心とした古典的・神話的主題をめぐる交感 383 田中 正之 ピカソに挑むデ・クーニング 表象の多重性をめぐって 416 町田 つかさ ピカソ・日本・バルセロナ 443 あとがき 永井隆則 469 ピカソ文献目録 ジャンヌ=イヴェット・スドゥール、久保田有寿 編 1 人名索引 23 引用図版出典一覧 29
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