
ポケット詩集
田中 和雄
1998年11月1日
童話屋
1,650円(税込)
人文・思想・社会
本書の冒頭を飾るのは宮沢賢治の「雨ニモマケズ」、しめくくりは茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」です。編集の組み立ては、最初の段階で心に決めていました。 これには編者のある思いがあります。 編者が少年時代に唯一暗誦できた詩は、「雨ニモマケズ」でした。 この詩を哲学者の故・谷川徹三氏(谷川俊太郎さんの父)が「精神の高さにおいてこれに比べうる詩を私は知らない」と述べていることに感銘を受け、触発されたことが「ポケット詩集」編集の動機です。 精神の高さということなら、「雨ニモマケズ」一編に限りません。編者の見解では、茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」、石垣りんさんの「表札」、谷川俊太郎さんの「みみをすます」も、まったく同レベルです。 はじめは、万葉集からボードレールまでと気宇壮大なアンソロジーを考えましたが、ごった煮になってすっきりしません。そこで近現代の、精神の高い現代詩を選ぶこと3年、発刊は1998年11月。絵本「葉っぱのフレディ」と時を同じくして世に出ることとなりました。 ーーー 「子どもたち、詩を読みなさい。とびきり上等のいい詩を読みなさい。いい詩というのは、詩人が自分の思いをどこまでも深く掘りさげて普遍(ほんとうのこと)にまで届いた詩のことです。詩人の仕事は、生きる歓びをうたうことです。いい詩はみな、生きる歓びにあふれています。」(本書まえがきより)
みんなの評価(4)
starstarstarstar 4読みたい
12
未読
7
読書中
0
既読
19
未指定
75
close

ログイン
Readeeのメインアカウントで
ログインしてください
Readeeへの新規登録は
アプリからお願いします
- Webからの新規登録はできません。
- Facebook、Twitterでのログイ
ンは準備中で、現在ご利用できませ
ん。
X

LINE
楽天ブックスサイト
楽天ブックスアプリ
杉浦かおり
書店員