窓から逃げた100歳老人

ヨナス・ヨナソン / 柳瀬尚紀

2014年6月21日

西村書店(新潟)

1,650円(税込)

小説・エッセイ

お祝いなんてまっぴらごめん!100歳の誕生日パーティの当日、アラン・カールソンは老人ホームの窓から逃走した。ひょんなことからギャング団の大金を奪ってしまい、アランの追っ手は増えていく。けれども、当の本人はなるようになるさとどこ吹く風。それもそのはず、アランは爆弾つくりの専門家として、フランコ将軍やトルーマン、スターリン、毛沢東ら各国要人と渡り合い、数々の修羅場をくぐり抜けてきた過去の持ち主だったのだ。20世紀の歴史的事件の陰にアランあり!過去と現在が交錯するなか、次々展開するハチャメチャ老人の笑撃・爆弾コメディ、日本初上陸!

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とも

(無題)

-- 2018年01月21日

スエーデン人のアランは、両親を早いうちに亡くして孤児になったので、歳わもいかないうちからニトログリセリン社で働き始めました。爆発物に関する知識が自然と身についていったのです。アランが嫌いなのは宗教と政治です。つまり厄介な話や込み入った事は苦手で、気ままに楽しく飲みかつ食べる生活が理想でした。そんな楽観的な性格と爆発物の知識がアランに波乱万丈の人生をもたらしたのです。先ずは、スペインの独裁者フランコ将軍に命の恩人だと誤解されたことに始まり、ヨーロッパ大陸からアメリカに渡るとトルーマン米副大統領に夕食に招待されたり、太平洋を横断して中国大陸では毛沢東の妻と川船で移動したり、さらには徒歩でヒマラヤ山脈を越えたりと、世界を股にかけ20世紀の政治指導者と次々に親交を結ぶお話です。 楽観的で強運なアランの事、それもありかなと思わせる波乱万丈というか、荒唐無稽を通り越して与太話に近い出来事の連続です。奇想天外で面白おかしい話の連続ですから、小説の出来としては、水準以上なんでしょうが、僕の好みには合いませんね。どうにも平板で飽きてしまいます。いくら小説とはいえ、もう少しリアリティーが欲しいところです。 物語は100歳の誕生日を迎えたアランが、老人ホームの窓から逃げ出す場面から始まります。アランの大冒険は、バスターミナルで傲慢な若い男からスーツケースを失敬したのがキッカケでした。スーツケースの中には、犯罪組織が取引で得た札束がぎっしりと詰まっていたのです。かくしてアランは組織と警察から追われるところとなってしまったのです。マイペースのアランは出たとこ勝負なのに、なぜか巧い転がりを見せます。ドタバタ逃走劇の始まり始まりです。

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