中国茶・アジアの誘惑

台湾銘茶紀行

平野久美子(作家)

1999年6月30日

文春ネスコ

1,760円(税込)

美容・暮らし・健康・料理

帰りの山道で、阿里山高山茶を飲ませる露店に立ち寄り、飲んでみた。煮えたぎったやかんを脇に置いて無造作に茶碗へ注いでくれる高山茶は一杯10元だ。茶碗にふうふう息を吹きかけるたびにしめった花のエッセンスが、鼻の奥へ入り込み、官能の扉を開く。二杯目を飲むころには、周囲の人混みがまるで気にならなくなっていた。心が落ち着いて、山の本来あるべき静けさに浸れるようになった。得体の知れぬエネルギーが身体の中を駆けめぐる。高山茶は霊峰で飲んでこそ美味しい。

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(0

--

読みたい

0

未読

0

読書中

0

既読

0

未指定

4

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー

レビューはありません

Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください