はくぶつかんのおしろのおんなのこ

ある日、男の子は、赤いきのこの道を辿って博物館まで来てくれたの…。私に会いに。 ある日、女の子は、お花の咲いた道を辿って… 博物館まで来てくれたの…。私に会いに。 お城の女の子は、君の夢を見ることもあります。 でも、夢から醒めると、女の子はひとりぼっち。 そこで、女の子は思いつきました。 「この絵本を読んでいるお友達へ。あなたの写真を1枚私にちょうだい。ここに飾ってね。」 夢の中で、女の子と君は、お友達。 ほら、見えるかな？ 女の子が、君を見ているよ。 なみだどろぼうは、おおいそがしです。 笛がうまく吹けない男の子の、妙に長いなみだをぬすんだり、オムツを変えるのがきらいな赤ちゃんのなみだもザックに入れました。 ザックの中には、いろいろななみだが溜まっています。 双子の子どもが、オレンジ色のテディベアをとりっこして、泣いて流したいなみだも入っています。 嘘泣きをしたナシの形をしたなみだもふたつ入っています。 それは、ズボンに大きな穴を開けたのを、隠していた男の子が、見つかって怒られた時に流した、うそのなみだです。

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